製菓材料 株式会社イシハラ

原材料基礎講座 アプリコット(あんず)

杏は中国北部が原産国で、古くは紀元前3000年ごろから既に栽培されていました。
中国からシルクロードを経て中央アジアに伝わり、アレキサンダー大王の遠征でヨーロッパに伝えられ、栽培されるようになりました。
日本には平安時代より前に中国より伝わり、栽培されるようになりました。やはり中合同様最初は薬用として用いられ、「唐桃」と呼ばれました。
バラ科の落葉樹で7から10mにもなり、早春に白または淡紅色花が咲きます。果実は梅よりやや大きめで梅雨の頃に熟します。柔らかな果肉で甘酸っぱく特有の香りがあります。
北日本の冷涼な気候によく育ち長野、山梨、東北、北陸地方に栽培され、生産量は長野県が全体の90%を占めています。

 


 

 種子の中の白い仁は杏仁(きょうにん)と呼ばれ、薬用に用いられていました。成分は脂肪油、青酸配糖体、アミグダリンで、鎮咳、去痰、利尿剤、胸痛、浮腫 などに効くとされていました。油を絞って杏仁油をとり、とったかすを水と蒸留してアルコールで適度にうすめたものが杏仁水です。涼しげな香りがして薬用に 用いられました。中国では医者が別名、杏林と呼ばれています。日本でも眼や耳を良くする薬として、また下痢の治療薬、風邪の予防薬として使われています。
干しアンズは体を温める性質があり、毎日少しずつ食べると冷え性が改善されます。内臓の機能低下や発熱による腫れものに効果があり、喉の渇きや切れにくい痰にも良いとされています。

 


 

干しアンズで有名なのはトルコ、イラン、アフガニスタンです。他に少し酸味が強めなのがアメリカ、オーストラリア、南アフリカ産です。最大消費国はアメリカで、日本にもトルコ、アメリカ、南アフリカ産などが輸入されています。
栄養成分はミネラルが豊富で中でも抗酸化作用があるベータカロチンが他の果物に比べて群を抜いて多く含まれています。また、糖質消化酵素のグルコシアターゼの働きをアンズが強く阻害し、糖質が消化吸収されるのを抑制しますので糖尿病患者の血糖値調整に効果があると期待されています。

applicot

Applicotアプリコット

アプリコットに含まれる主な栄養成分

カロチン・リン、鉄分・食物繊維

 アプリコットは適度な甘みと酸味を持っていますが、酸味の主成分はリンゴ酸、クエン酸などの有機酸で、甘みの主体はブドウ糖、果糖などから成っています。
 アプリコットは食物繊維、鉄分を含んでいて、女性に優しい果実です。

■主な成分(100gあたり)

参考:日本食品標準成分表

  • エネルギー(Kcal)
  • 246
  • 食物繊維(g)
  • 8.2
  • カリウム(mg)
  • 1300
  • 鉄分(mg)
  • 2.3
  • たんぱく質(g)
  • 7.7
  • 灰分(g)
  • 3.1
  • カルシウム(mg)
  • 70
  • 亜鉛(mg)
  • 0.9
  • 脂質(g)
  • 1.4
  • 水分(g)
  • 30
  • マグネシウム(mg)
  • 4.9
  • 銅(mg)
  • 0.43
  • 糖質(g)
  • 55.5
  • ナトリウム(mg)
  • 15
  • リン(mg)
  • 120
  • ビタミンE(mg)

1日のおすすめ摂取量 約5個

-印は未測定