配信メール第135

03/11/27



〈海外トピック〉
減少する農薬使用

カリフォルニア州ではアーモンドを始めとしたナッツ類や野菜、果物など様々な農産物が栽培されています。
日本ではアメリカの農業に対して「多量の農薬を散布する」というイメージをもっている人が多いのではないでしょうか。実際カリフォルニア州では、農業において長い間、多量の化学農薬が使用されてきました。
しかし、状況は昔と比べて変化してきています。U.S. Environmental Protection Agency (環境保護庁)では農家での使用農薬量を減少させるために、助成金制度を実施しており、これが実際に使用量減少に貢献していうようです。
助成金は様々な形で使われています。例えば、米国へ移住してきた農家の人々に対する正しい農薬の使用方法・管理方法の教育もそのひとつです。東南アジアからの移民農家が多いFresno郡では2年前、州内で最多の農薬使用を記録しました。そこで環境庁が4万ドルの助成金を出しバイリンガル教育を行っています。彼らは農薬のラベルに表示された複雑な使用説明などが正しく理解できないため、必要以上の量を散布する、弱い農薬ですむところを大変毒性の強いものを使用する、などということが起こるのです。
このプログラムでは彼らに有機栽培など農薬を必要としない栽培方法なども紹介しているそうです。
カリフォルニア州農薬規制部(The Department of Pesticide Regulation)の報告によると、同州では1999年から2001年にかけて使用農薬量がトータルで6千万ポンド(約27,216トン)減少しています。
中でもアーモンド栽培における農薬使用は著しく減少しており、アーモンド業界では助成金を利用して更に減少させることを目指しています。カリフォルニア州農薬規制部の調べによると、Chlorpyrifos・Diazinonと呼ばれる毒性の高い殺虫剤の年間使用量がアーモンド農家全体で1998年から2002年にかけて50%も減少しています。
また、農薬による農産物の被害・病気に関する報告も年々減少しているようです。
食品に対する安全性が問われる現代において、アメリカでは農薬使用の見直しが大きな課題になっているようです。




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