先日アメリカで「ビタミンEが膀胱ガンの予防につながる可能性がある」という研究結果が発表されました。膀胱ガンは圧倒的に男性に多く、アメリカでは年間12,500人の人がこのガンによって死亡しており、男性だけでみると現在4番目に多いガンであると言われています。今回発表されたのは、ビタミンEの中でも特にアーモンドを始めとしたナッツ類、オリーブオイルなどの食品に豊富に含まれるビタミンEについてです。
ビタミンEががん予防になるとうことは、まだ科学的に証明されるには至りませんが、前立腺ガンを予防するということと並んで研究が進められており、徐々にその効果が明らかになっています。今回の研究はテキサス州ヒューストンの住民1,000人に対して行なった、食習慣に関するアンケートの結果に基づいたものです。その結果、ビタミンEの摂取量の多さが上位25%に入る人は、下位25%の人と比べると、前立腺ガンの発生率が半分以下であるということが分かりました。双方のグループの「ビタミンEを含む食品」摂取量の差はそれほど大きいものではなく、例えるとアーモンド片手分程度なのだそうです。
ビタミンEには8種類の違うフォームが存在し、中でもαトコフェロールとγ(ガンマ)トコフェロールの2つが摂取しやすいとされているのですが、今回の研究ではαトコフェロールのみが膀胱ガンの予防に関係していることが判明しました。αトコフェロールは唯一血液の中を循環し体の隅々にまでいきわたる機能をもっているため、最も吸収しやすいと言われています。この成分が豊富に含まれる食品には、代表的なものとして、アーモンド・ほうれん草・トウガラシ・ひまわりの種・オリーブ油/綿実油/菜種油などのオイルが挙げられます。
アーモンドに多く含まれるビタミンEがもたらす効能については、まだまだ決定的な証拠には至らないものの、日々研究が進められています。かつてナッツ類は脂肪分が多いことから敬遠されがちでしたが、研究が進んだ今、新たな可能性が多く見出されようとしています。