オーストラリアのウーロンゴン大学が、昨年に引き続き再び「クルミと糖尿病」に関する論文を『アメリカ食餌協会誌』(JADA)の2005年7月号で発表しました。この論文は、少量のクルミを毎日食べることにより、心臓を守るのに欠かせない多価不飽和脂肪酸(オメガ3等)をU型糖尿病患者が推奨量摂取するのに役立つという内容です。 この最新研究論文の表題は「クルミを含む計画的食事指導がU型糖尿病患者の脂肪とエネルギーの最適バランスを実現」というもので、アメリカ食餌協会のウェブサイトから閲覧できます。→
http://www.eatright.org 論文では、クルミを食べることによりU型糖尿病患者の脂肪やエネルギーの合計摂取量に影響を与えずに最適な脂肪摂取割合を実現しやすくなると述べられており、臨床医学者や栄養士は毎日の食事にクルミを取り入れることを勧めるべきだとしています。 糖尿病管理の為に最も理想的な脂肪摂取の仕方は、1日30グラムのクルミと合わせて、脂肪分の多い魚を1週間に350グラム食べるという方法だそうです。 この研究では、食事にクルミを取り入れたグループと、他の食事介入を実施した2つのグループが比較されました。その結果、クルミを食べたグループの方が他と比べて、目標の摂取脂肪割合をより早く(開始後3ヶ月)達成し、より長期に渡って(6ヶ月間)その状態を維持しました。 研究を行なったウーロンゴン大学機能性食品中核研究センター所長は、「今後は研究結果を述べるだけではなく、『特定の食事パターンによって目的を達するにはどうすれば良いか』ということを消費者や医療従事者に理解してもらうことが出来ればより有益だ。」と述べています。 アメリカでは人口の約6.3%に相当する1,820万人が糖尿病を患っており、そのほとんどがU型糖尿病だと言われています。日本の糖尿病患者数は、可能性を否定できない人を含めると約1,370万人と推計されています。 |