アーモンドと大豆タンパク、食物繊維、植物ステロールを豊富に含む「ポートフォリオ食事プラン」を日常に取り入れることで、LDLコレステロール(悪玉コレステロール)を低下させることが出来るという内容の実験結果が先日、アメリカの臨床栄養誌"American
Journal o Clinical Nutrition"上で発表されました。発表によると、その効果はコレステロール値降下剤であるスタチン系薬品と同等であるということです。
この「ポートフォリオ食事プラン」に関する実験は2003年に既に行なわれており、厳しく食事管理した場合、コレステロール値がスタチン系薬品と同様に30%低下するとうことが明らかになっています。今回の実験では、完全に管理した菜食主義の食事ではなく、肉や魚を取り入れるなど各個人が自分の生活に合ったやり方でこの「ポートフォリオ食事プラン」を実践しました。その結果、以前の実験と同様にコレステロール値がやはり低下するということが分かりました。
トロント大学医学部・栄養学部セイント・マイケル病院の医師ジェンキンス博士とケンダル博士によるこの実験は、12ヶ月間にわたって心臓に良い4つの食品群を多く使った食事を摂った男女55人を対象に行なわれました。食品群は1)アーモンド、2)植物ステロール、3)豆腐などの大豆タンパク質、4)オートミール、野菜、果物などの粘性植物繊維が含まれます。
実験の結果は、最も厳しく実践した1/3の被験者グループでLDLコレステロール値が20%以上低下しました。食事プランをそれほど厳しく守らなかった1/3のグループで平均15%、食事プランの守り方が最も低かった最後の1/3のグループで平均10%、それぞれLDLコレステロール値が低下しました。
お茶の水女子大学生活環境研究センター長の近藤教授は、「この食事プランは豆腐、野菜。果物など、日本の伝統的な食生活にアーモンドを加えることで実践できます。」と述べています。また、ケンダル博士はこう話しています。「植物ステロール、植物性タンパク質、食物繊維を含むことから、アーモンド自体を『ミニ・ポートフォリオ食事プラン』と呼ぶことができます。1日手のひら一杯分(約28g,
23粒)のアーモンド食べるという簡単な習慣によって、コレステロール値を低下させる効果が期待できることは、別の臨床試験でも明らかになっています。」
米国FDA(食品医薬品局)はアーモンドをはじめとするナッツ類の健康効果を明言しており、昨年には食生活ガイドラインであるフードピラミッドにアーモンド゙のイラストが加えられています。 |