配信メール第262

06/08/17




クルミを加えた地中海食で心疾患リスク軽減

先月6日、アメリカの学術誌「Annals of Internal Medicine(内科年報)」最新号で、クルミを含む「地中海食」が心疾患のリスクを軽減するという内容の研究結果が発表されました。
PREDIMED(地中海食による疾患予防)の第一段階の実験では、オリーブ油またはクルミを基本としたナッツ類を加えた地中海食を摂ることによって、心疾患のリスクが50%も抑制できることが分かりました。また、ナッツを含む地中海食を摂取したグループの中には、肥満またはU型糖尿病を患う人も含まれており、これらの人々は実験開始後3ヶ月で体重が0.5キロ前後減少したという結果も出ています。また、中性脂肪の数値が下がったのは、複数のグループの中でも「クルミ」を加えた地中海食を摂取したグループだけであったことも強調されています。これは、クルミに含まれる「オメガ3脂肪酸」によるものと思われます。「オメガ3脂肪酸」については配信メール138号をご参照ください。
http://www.ishiharacompany.com/ishi/haishin/back006/haishin138.htm

地中海食とは、イタリア、スペイン、ポルトガル、ギリシャなど地中海沿岸地方の日常食を指し、オリーブ油やナッツなどをふんだんに取り入れることにより不飽和脂肪酸を多く摂り、肉や乳製品を控えて飽和脂肪酸の摂取を抑えるというのが特徴です。
茨城キリスト大学の板倉弘重教授はこの研究結果に対して以下の通りコメントしています。『クルミを主体とするナッツやオリーブ油の摂取量の増加が動脈硬化危険因子の改善に効果を発揮していることに注目すべきである。日本でも肥満や糖尿病の増加が認められており、この試験結果からクルミを食生活に取り入れていくことで、これらの疾病の予防効果が期待できる。メタボリックシンドロームについては、炭水化物や資質の摂取量を抑えながらクルミを組み入れるのが良いのではないかと思われる。今後期待するクルミの効果としては脳血管障害や虚血性心疾患の発病抑制にも効果が認められることである。』

カリフォルニア・クルミ協会が昨年実施した消費者調査によると、クルミは栄養があり、健康に良いというポジティブなイメージを持つ人もいる一方で、「太りそう」「高カロリー」というネガティブなイメージを持っているも多くいるようですが、今回の研究結果によってクルミの摂取が体重増加につながるという考えは間違いであることが明らかになりました。





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