配信メール第303

07/6/26




バイオエタノールの利用拡大


現在世界では、地球温暖化防止策の一環として、温室効果ガスの排出量の少ないバイオエタノールの普及が進んでおり、全世界で4,600万キロリットル/年 の生産量があります。
バイオエタノール生産量世界第一位のブラジルでは国家プロジェクトとして力を入れており、サトウキビを主原料として2005年には1,700万キロリットルを生産しています。ブラジル国内の15%にのぼる車がバイオ燃料で走っているそうです。二位のアメリカでは主にとうもろこしを原料とし、年に1,500万キロリットルを生産しています。とうもろこしの生産量はアメリカ全体で2.8億トンありますが、このうち約14%がエタノール向けに使用されています。
その影響はとうもろこしの相場にも顕著に現れており、今月19日、東京穀物証券取引所で、とうもろこしと大豆の先物価格の終値が史上最高値を更新しました。これには勿論ガソリンの代替燃料として期待が高まるバイオエタノールに対する需要の拡大が原因として挙げられますが、それに加えて世界中で異常気象を引き起こすラニーニャ現象が確認されている事も背景にあるようです。この現象は秋まで続くと見られており、相場にも影響し続けると言われています。

欧米に比べバイオ燃料の導入が遅れている日本では、「京都議定書目標達成計画」の中で原油50キロリットル相当分をバイオマス由来燃料に転換することを目標に掲げていますが、未だ小規模技術実証の段階です。しかし現在、農林水産省による国家プロジェクト「バイオ燃料地域利用モデル実証事業」が実施されており、民間企業と提携して北海道に燃料用バイオエタノールの製造施設が建設されるなど、国による積極的な取り組みが進められています。

一方で、食料や飼料として利用できる資源を使うことは食とエネルギーとの資源配分において問題があるという意見もありますが、ガソリンの値上がりが続く中、バイオエタノールに対する期待は今後益々高まりそうです。

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