配信メール第320

07/10/18




オーストラリアで続く干ばつの影響


オーストラリアでは100年に一度と言われる大干ばつが続いています。
干ばつが始まって6年目の今年、4月から6月にかけてまとまった雨が降り、オーストラリア北部では平年以上の降水量を記録したため、事態は改善に向かうかと期待されていました。しかし8月に入ると気温が上昇、雨も降らなくなり、結局期待されたほどの改善は見られませんでした。
オーストラリア最大の食糧生産地帯である南東部のダーリン・マレー川地帯における干ばつは過去最悪の水準と言われ、危機的状況にあります。今後再びまとまった雨が降らなければ、更に農業危機が加速すると言われています。これを受けてオーストラリア政府は、緊急支援策として4億3000万ドルの拠出を決めたようです。

豪農業資源経済局(The Australian Bureau of Agricultural and Resource Economics, ABARE)は9月、2007/08年度の冬季穀物収穫量の見通しを3,700万トンから2,560万トンに下方修正しました。穀物の中でも小麦への影響は最も深刻で、今年度の生産予測値は2,400万トンから1,550万トンに下方修正されています。これは昨年の収穫量980万トンよりも多いとはいえ、過去5年間の平均を28%下回る数字となっています。

世界的に農産物の値上げが続くなか、小麦価格も例外ではなく急騰しており、中国やインドなど新興国での需要拡大や、アメリカやブラジルでのバイオエタノール増産のための転作が主要な要因とされています。オーストラリア産小麦が世界全体の小麦生産量に占める割合は10%程度ですが、世界的な価格の高騰に与える影響は少なからずあるようです。特に日本では輸入小麦の約20%をオーストラリア産が占めており、この干ばつによる影響も少なくないため、今後注意が必要です。

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