配信メール第327

07/12/6




米国・ミシシッピ州でも水不足が深刻化


以前からお伝えしておりますアメリカでの水不足ですが、深刻化しているのはカリフォルニア州だけではないようです。
農耕地として肥沃なデルタ地帯を持つ南東部のミシシッピ州でも、カリフォルニアと同じように灌漑によって農業用水をまかなっており、その水源は地下に広がる"Alluvial Aquifer" (帯水層)です。この帯水層は石や砂利から成り、その隙間に何百マイルも離れた土地に降った雨が地下水となって流れ込むことによって、巨大な貯水池のような役割を果たしています。

デルタ地帯では地下わずか30〜40フィート(9〜12メートル)程度のところにこの帯水層がありますが、Mississippi Agricultural and Forestry Experiment Station (MAFES)の農学者Tim Walker氏によると、実際には125フィート(約37メートル)の深さまで井戸を掘り、干ばつの間を埋める農業用水として使用されています。現在のところ井戸の水が枯渇したという話は出ていませんが、その水位は今までになく下がっており、帯水層への水の供給スピードが使用量に追いついていない状態のようです。

こうした状況を受け、帯水層を保護しようという動きが広まっているようです。例えば米は1年間で30インチ(約762ミリ)以上と、ミシシッピ州で生産される農作物の中でも最も多くの水を必要としますが、中にはもっと少なくても良い品種もあります。地下水の減少を防ぎ帯水層を保護するためにはこういった品種をうまく利用し、水の使用量を減らす努力をすること、また、地下水ではなく表層水を活用するべきだという意見が出ています。デルタから少し離れた場所に流れる川から水を輸送したとしても、それにかかるコストとエネルギーは地下125フィートから水を汲み上げるのに比べると格段に少なく済みます。表層水を活用する方が経済的で、しかも地球環境にも良いのです。

現在、世界的に水が不足しており、アメリカ・インド・中国などで食料の大量生産を支える農業用水の供給が危ぶまれています。食料自給率が40%を下回り、食料の供給を輸入に依存している我々日本人にとっても、決して他人事ではありません。

また新しい情報が入り次第、皆様にお届けいたします。





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